「すがもれ」ってなに?雨漏りとの違いは?
皆さん「すがもれ」とは何かご存じですか?
「すが」というのは東北地方で「氷」のことを指す方言です。
あまり知られていない言葉ですが、雪の降る地域では多くみられる現象です。
・冬になると天井から水が垂れてくる
・軒先に「つらら」がたくさん下がっている
・晴れているのに水が垂れてくる
こういった症状がある方は要注意!
それは「すがもれ」の可能性が高いです。
こちらの記事では、すがもれとは何か?なぜ起こるのか?
詳しく解説していきますので是非最後までご覧ください。
目次
1.「すがもれ」とは?
屋根に積もった雪が太陽の熱で溶けて水となり
屋根材の隙間をぬって室内に侵入することです。
雨の日には症状は現れず雪の時期だけ水漏れが起こる場合は「すがもれ」の可能性が高いです。
(1)すがもれが起こる原因
①雪が降り屋根の上に雪が積もります。
②家の中の暖かい空気や日差しによって屋根に積もった雪が解けます。
③解けた水が軒先へ流れます。
④夜間の冷たい外気によって「つらら」ができます。
これを繰り返すことにより雪解け水が行き場を失い、
屋根材の隙間をぬって雨漏りのように水が垂れてきます。
(2)すがもれが発生しやすい屋根
すがもれは冬に寒く雪が多く降る地域で起こる現象です。
①屋根の勾配が緩い屋根
すがもれが発生するのはそもそも屋根に雪が溜まることが原因ですので、積もった雪が滑り落ちてしまえば問題ありません。
そうするためにはある程度の勾配が必要になります。
②日当たりの悪い場所に屋根がある
日当たりが悪いと雪が中々解けずに屋根の上に残りやすくなります。
解けても日当たりが悪いと気温が低く凍結するリスクが高まります。
③屋根塗装のメンテナンスを行っていない
屋根の塗膜が劣化すると雪が滑りにくくなるため雪が屋根の上に残りやすくなります。
④古い建物で断熱性が低い
断熱性能の低い住宅は屋根に熱が伝わりやすく雪が解けやすくなります。
2.雨漏りとの違い
家の中で水が落ちてきた時、ほとんどの方が「雨漏り」と思うのではないでしょうか。
雨の日や雨が降った翌日に「天井が濡れている・シミが出来ている・水が垂れてくる」といった症状が現れた場合は、雨漏りの可能性が高いです。
主な原因は施工不良や経年劣化によるもので
屋根の穴や隙間等から雨水が浸入し雨漏りします。
一方、すがもれは屋根の劣化症状がなくても起こる現象です。また、雨や雪が降っていない晴れた日でも起こります。
3.すがもれが発生した場合の修理方法
すがもれが発生した場合、屋根の”張り替え”が必要になります。
すがもれの程度や屋根の状態、予算などにより適切な工事が異なりますので、一度業者に相談し最適な工事を選択しましょう。
施工事例
・北見市 H様邸 屋根張替工事
・北見市 S様邸 屋根張替・外壁塗装工事
・北見市 U様邸 屋根張替工事
4.すがもれを防ぐには
雪が屋根に溜まりやすい状況を作ってしまうことが「すがもり」に繋がります。
そのため、屋根の上に雪や雪解け水を溜めないことが重要です。
対策方法としては主に3つ。
(1)雪下ろし
こまめに雪下ろしを行い屋根に雪が積もらないようにしましょう。
つららを作らないよう雪が解ける前に屋根の上の雪を除去しておくことが重要です。
ただし、高所での作業となりますので自分自身でやる場合は十分にお気を付けください。
できれば業者に依頼することをおススメします。
(2)屋根裏に断熱材を入れる
室内の熱が屋根に伝わらないよう屋根裏に断熱材を入れるのも効果的です。
屋根の雪が解ける原因は外気温だけでなく室内の気温が屋根に伝わるからです。
そのため、屋根に熱が伝わらないように断熱材を入れることで雪が解けにくくなり水が内部に漏れてくる可能性が低くなります。
(3)定期的な塗装
屋根の塗膜が劣化していると雪が滑りにくく屋根の上に雪が積もりやすくなります。
そのため、定期的に屋根塗装を行いましょう。
5.まとめ
こちらの記事では「すがもれ」について解説しました。
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