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サイディングの張り方と通気工法の基本解説

 

リフォームを考え始めた方にとって、サイディングはぜひ注目していただきたい素材です。

 

この外壁材は、美しい見た目を保つだけでなく、家の寿命を延ばす助けにもなります。しかし、初めてサイディングの選び方や施工方法を学ぶのは、少し不安かもしれません。

 

本記事では、サイディングの基本や張り方について、分かりやすく解説します。

 

特に、通気工法と直張り工法の違いや、それぞれのメリット・デメリットについても詳しく紹介しています。

 

これを読むことで、自分の家に合った適切な方法を選び、自信を持ってリフォームを進める手助けになるでしょう。さあ、一緒にサイディングの世界を探ってみましょう!

 

 

1.そもそもサイディングとは?

 

 

サイディングとは、建物の外壁に使われる材料の一つです。特に、リフォームを考える方にとって重要な選択肢となります。サイディングには、色々なデザインや材質があり、自然な風合いやスタイリッシュな見た目を提供することができます。また、家を雨や風から守る役割も果たしています。

 

しかし、その選び方一つで、見た目や耐久性、メンテナンスの手間などが大きく変わってきます。

 

例えば…

 

①サイディングの中には木材や金属、プラスチック製のものがある

 

それぞれに利点と欠点があり、どれを選ぶかは自分たちのライフスタイルや家のデザインに合うものを考えることが大切です。

 

また、品質や価格、施行方法についてもしっかりと把握しておくと、後悔のない選択ができるでしょう。

 

②耐久性や断熱性、防音性などの機能がある

 

耐久性が高いサイディングは、外的要因による劣化を防ぎ、長持ちさせることができます。

 

一方で、

 

断熱性が優れたサイディングを選べば、冷暖房効率が向上し、光熱費を抑えることもできます。

 

③見た目が良いだけでなく生活に直接影響を与える

 

最近では、環境に優しい素材を使用したサイディングやデザイン性が高いものも増えてきています。これにより、より多様な選択肢が広がり、自分たちの好みに合わせた快適な住空間を作ることができます。

 

ただし、それぞれの特徴や取り扱い方法を確認しておくことが大切です。

 

サイディングは、ただ見た目が良いだけではなく、私たちの生活に直接影響を与える重要な要素です。リフォームを通じて自分たちの家をより快適で美しい空間に変えるためには、しっかりとサイディングの選び方を学ぶことが必要です。

 

▽サイディングの種類についてはこちらで詳しくご紹介していますので是非ご覧ください。

サイディングの種類を徹底比較!お家に最適な選択とは?

 

それでは、サイディングの張り方について詳しく見ていきましょう。適切な方法を知っておけば、将来的なメンテナンスもスムーズになるので、是非最後までご覧ください。

 

 

2.サイディングの張り方

 

サイディングは住宅の外壁に使用される材料で、その見た目を美しくするだけでなく、耐久性や断熱性を高める役割も果たします。

 

サイディングを取り付ける際には、いくつかの方法がありますが、主に「通気工法」「直張り工法」という2つのスタイルが一般的です。それぞれの工法には特長があり、適切な選択が重要です。

 

・「通気工法」と「直張り工法」の違い

 

通気工法

「リフォマガ」引用

 

通気工法は、壁の内側と外側に通気スペースを設ける方法で、湿気を逃がすことができるため、カビや腐敗を防ぎます。この工法では、サイディングの裏側に空間ができるため、風が抜ける環境を作り出します。

 

 

直張り工法

「リフォマガ」引用

 

直張り工法は、サイディングをそのまま下地に接着させる方法です。この工法は工事が比較的簡単で短期間で施工できるため、一般的にはコスト削減が期待できます。しかし、湿気がこもる可能性があるため、注意が必要です。

 

※現在、直張り工法は「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」で禁止になっています。

 

 

・「縦張り」と「横張り」の違い

 

サイディングの張り方には、縦張りと横張りという2つの方法があります。

 

縦張り

 

 

 

 

サイディングを縦に張る工法で、「通気胴縁」を横に取り付けます。

 

縦張りは、板を垂直に取り付けるため建物が高く見える効果があります。また、雨水が効果的に流れるため、雨対策にもなります。

 

横張り

 

 

 

サイディングを横に張る工法で、「通気胴縁」を縦に取り付けます。

 

横張りは板を水平に設置する方法で、こちらは広がりを感じさせるデザインになり、建物を横に広く見せる効果があります。窯業系サイディングのほどんどが横張りが主流となっています。

 

 

3.通気工法のメリット・デメリット

 

通気工法は、外壁のサイディングを取り付けるための工法の一つです。

 

この工法では、外壁と建物の間に空間を作り、外部の湿気や雨水が直接建物に届かないようにする仕組みです。

 

実際には、壁の内部に「通気胴縁」と呼ばれる木材を挟んで、空気を循環させ、湿気を逃がします。これにより、建物の耐久性を高めることができます。それでは、通気工法のメリットとデメリットについて詳しく見ていきましょう。

 

 

・メリット

 

①湿気対策

 

通気工法の最大のメリットは、湿気対策です。

 

外気と内気の通気が良好なため、建物内部にこもりやすい湿気を効果的に排出します。

 

これにより、カビの発生を防ぎ、長期間にわたって家を良好な状態に保つことができるのです。

 

また、通気による熱の逃げにくさは、冬場の暖房効率を向上させ、夏場には暑さを和らげる効果もあります。

 

②メンテナンスが楽になる

 

外壁のメンテナンスも楽になり、修理や塗り替えを行う際にも工事がしやすいという利点があります。

 

・デメリット

 

一方で、通気工法にはいくつかのデメリットも考えられます。

 

①施工費用が高くなる

 

工法自体が少し手間がかかるため、施工費用が高くなることがあります。

 

具体的には、外壁に隙間を設ける必要があるため、その分材料費や作業手間が増えます。

 

②適切な位置に通気口を設置する必要がある

 

通気口を設置する際には、外からの風や雨の影響を考慮する必要があり、適切な位置に設置しなければなりません。もし通気口が不適切に設計されていると、逆に湿気が建物内に入り込む可能性もあるため、工事を行う業者を選ぶ際には注意が必要です。

 

まとめると…

 

リフォームアドバイザー 菖蒲
リフォームアドバイザー 菖蒲
通気工法は、湿気対策やメンテナンスの面で非常に有利ですが、施工費用や設計に対する配慮が必要です。

 

 

 

4.直張り工法のメリット・デメリット

 

直張り工法は、サイディング材を基礎や下地に直接張り付ける工法です。この工法は、一般的に比較的簡単で手早く施工できるとされ、多くの方に利用されています。それでは、直張り工法のメリットとデメリットについて詳しく見ていきましょう。

 

※現在、直張り工法は「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」で禁止になっています。

 

・メリット

 

直張り工法は、下地に直接張り付けるため、特に小さな面積にサイディングを使用したい場合には非常に便利です。また、施工の手間が少ないため、工期が短く済むという利点もあります。これにより、費用も比較的抑えられるでしょう。

 

 

 

・デメリット

 

ただし、直張り工法にはデメリットも存在します。

 

①湿気がこもりやすくなる

 

まず、通気性の問題です。直張り工法では、サイディング材が下地に直接張られるため、通気性が欠けてしまう場合があります。これにより、湿気がこもりやすくなることもありますので、天候や地域によっては注意が必要です。

 

②サイディング材が剥がれやすくなる

 

直張り工法は、地震や強風などでサイディング材が剥がれやすくなる可能性もあります。特に、強力な風の影響や地震が頻発する地域では、そのリスクが増します。

 

したがって、施工する際には、注意深く確認する必要があります。

 

③サイディング材の交換や修理が必要な場合に手間がかかる

 

直張り工法では他の施工方法に比べて手間がかかることがあります。また、サイディングを外す際に他の部分を傷めてしまうことも考えられますので、この点も検討する際のポイントとなるでしょう。

 

 

まとめると…

 

リフォームアドバイザー 菖蒲
リフォームアドバイザー 菖蒲
直張り工法は施工が簡単で美しい仕上がりが期待できる一方で、通気性や耐久性に注意が必要な工法です。

 

 

自宅のリフォームを考える際には、これまでにお話ししたメリットとデメリットをしっかりと考慮し、どちらの工法が自分の家にとって最適かを知っておくことが大切です。

 

※現在、直張り工法は「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」で禁止になっています。

 

 

5.まとめ

 

この記事では、リフォームにおけるサイディングの基本的な理解とその張り方について詳しくご紹介しました。

 

サイディングは、外壁の表面を覆うために使う材料で、見た目の美しさだけでなく、耐久性や防水性も兼ね備えています。特にリフォームを考えている方には、選び方や施工方法が非常に重要です。

 

・サイディングの役割

 

サイディングは、住宅の顔とも言える外壁に使われ、モダンなデザインから伝統的なスタイルまで、さまざまな種類があり、好みに合わせて選べます。

 

★ポイント★

 

・耐久性やメンテナンスのしやすさ

 

・断熱性能の向上や、防火性といった機能も考慮

 

 

・施工方法の理解

 

サイディングには「通気工法」「直張り工法」の2つの主な施工方法があります。

 

それぞれの工法にはメリットとデメリットが存在しますので、自分の住宅や生活スタイルに合った方法を選ぶことが大切です。

 

★ポイント★

 

・通気工法は湿気対策に優れ、耐久性がが向上しますが、施工コストは高め

 

・直張り工法はシンプルでコストが抑えられる点が魅力ですが、湿気がこもりやすい

 

・現在、直張り工法は「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」で禁止になっています。

 

 

・選び方のポイント

 

リフォームにあたって重要なのは、どのサイディングを選ぶかという点です。

 

★ポイント★

 

・色やデザインだけでなく、性能面でもしっかりリサーチし、事前に情報収集を行いましょう。

 

・信頼できる業者かどうかを確認し、実際の施工例を見せてもらったり、口コミを参考にしましょう。

 

 

・最終的な判断に向けて

 

サイディングの選定や施工方法を理解し、納得のいくリフォームを進めることが、長い目で見た時に非常に重要です。

 

サイディングを使ったリフォームは、外見を美しくするだけでなく、家自体の価値を向上させる効果も期待できます。

 

適切な情報や知識を持って、計画的にリフォームを進めてみてください。不安な点があれば、ぜひ専門家に相談しながら進めることをお勧めします。

 

 


 

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