住宅などの建築現場で用いられる建材の一種で、「セメント」と「砂」を「水」で練ったものです。
モルタル外壁
現在、外壁材として主流となっているサイディングボードが出てくるまでは
ほとんどがモルタル外壁のお家でした。
耐火性・耐久性に優れていますが「ひび割れ」が発生しやすく汚れが目立ちやすいです。
モルタル外壁の種類
①リシン仕上げ
モルタル外壁の塗装仕上げ法の一つ。
上塗り塗料材に骨材(小さな石や砂)を混ぜてスプレーガンで吹き付ける工法です。
表面は手で触るとザラザラとした感触で、凹凸のある外壁に仕上がります。
メリット
通気性に優れているため湿気を放出しやすい外壁です。
デメリット
塗膜が薄いためひび割れを起こしやすいです。
また、凹凸の隙間に汚れがつきやすいためカビやサビが発生しやすくなります。
②スタッコ仕上げ
モルタル外壁の塗装仕上げ法の一つ。
スタッコは化粧漆喰とも呼ばれ『セメント+砂+石炭+水』を混ぜたものをモルタル外壁に塗布していきます。
仕上げ方法には「コテ塗り」と「吹き付け」の2種類あります。
「コテ塗り」
職人が専用のコテを使って手作業で模様を付けていく工法です。
「吹き付け」
コンプレサーやガンを使って塗料を吹き付け模様を付ける工法です。
メリット
塗膜が厚く耐用年数は10年ほどと長めであり、耐久性が向上します。
デメリット
一般的な塗料に比べるとひび割れが発生しやすく汚れも目立ちやすいです。
③タイル吹き仕上げ
モルタル外壁の塗装仕上げ法の一つ。
「複層仕上塗材」とも呼ばれ、「下塗材・主剤・上塗材」の異なる塗料を3層にして吹き付ける工法です。
凸凹した模様はできますが触るとツルツルとしていて艶があります。
メリット
3層の硬い塗膜が作られるためひび割れがしにくくなっています。
更に表面がツルツルとしているので、汚れが落ちやすいです。
デメリット
吹き付けをすると必ず周りに塗料が飛散します。
飛散するということはその分塗料が無駄になり、通常のローラー仕上げよりも多めの塗料を必要となります。